リフォーム漫画「魔法のリノベ」
2018.08.16
こんにちは、編集長の平原です。お盆は暑さが厳しいのと、日々出来ていない家の片づけなどで特に遠出もせずに過ごしたのですが、ある漫画を読んでいました。
「魔法のリノベ」という漫画をご存知でしょうか?リフォームがテーマとなった漫画で、星崎真紀さんが作者で、双葉社から出版されています。
まるふく工務店という会社を題材に、1件1件リフォームの打ち合わせや、競合プレゼンなどの様子を紹介しつつも、ラブストーリーまでも構成されており、非常に読み応えのある漫画です。
基本的に1章で、1家族のリフォームを扱っているのも読みやすいポイントです。リフォームは家族ごとに思いや背景があり、工務店が試行錯誤しながら、お客様の思いを実現していく様子がよく分かります。
例えば、60代夫婦で、ご主人はリフォームに積極的だけど、奥さまはあまり打ち合わせで意見を言わない案件がありました。実はその家は、奥さまの実家で、ご主人は特に思い入れがなく、全面的にやり替えたい。また、料理などの家事もご主人がほとんどやっているので、ご主人が強い意見を持っていた。
一方、奥さまの方は思い出の詰まった家をがらっと変えてしまうことに抵抗感があり、打ち合わせでの態度や話し方にとげがあった。
まるふく工務店の担当者は奥さまの思いをくみ取り、昔の思い出を残す工夫をリフォームプランに入れ、奥さまを喜ばせ、納得してもらってから、リフォームを進めたという内容でした。
漫画では、このようなリフォームの案件が丁寧に紹介されています。
リフォームはその家で暮らしてきた家族の歴史と思いがあり、その背景を理解した上で、リフォーム会社からプランが提案されるものだと思います。プランとお客様の思いが一致した時の描写も感動的に描かれているので、この漫画を読んでいると、リフォームって本当に素敵な仕事だなぁ、と感じます。
なお、この漫画では、ページの終わりにリフォーム図面も紹介されており、プランの詳細もしっかりと分かるようになっているので勉強にもなります。
実際に作者の星崎真紀さんもリフォームをされており、その時の体験が本作を執筆する原動力になっているそうです。
以下は星崎さんのコメントです。
「漫画家を引退したらガーデニング時間をもっと充実させたい」と、レンガテラス作りを数軒のリフォーム会社に見積りを依頼しました。そうしたら、面白いんですよ。営業マンの営業スキルがひとそれぞれで。その気にさせるのが上手い人、下手な人、いろいろいて面白いなあと。
で、結局テラス作ったのに引退しないでリノベ漫画を描き始めちゃいました。「いつだってやり直せる。家も人生も」
~「魔法のリノベ」1巻、前袖より抜粋。~
現在は3巻まで発行されているようですので、ご興味のある方はアマゾンなどでご購入してみてください。
ちなみに、漫画のタイトルは「リノベ」なので、リノベーションがテーマになっていますが、私はリフォームとしか書いていません。私なりに、リフォームとリノベーションには違いがあると感じているからなのですが、このテーマについては下記コラムをご覧ください。
また、当サイトでは様々なリフォーム事例をご案内していますので、どうぞご覧ください。