リフォームの知識
リフォームの相見積もりでよくある失敗例を知っておこう!
相見積もりをしたけど、結局どうしてよいか分からない!
広島リフォーム編集部はリフォーム相談カウンターを運営しており、リフォームをお考えの方のご相談に応じています。その相談の中で特に多いのが相見積もりです。
「3社に見積もりを依頼したのだけど、どの会社も言っていることが違うから、結局どうして良いか分からなくなってしまった」というご相談です。
3社に見積もりを依頼して、プランと価格を比較して妥当と思われる会社に決めたいというお気持ちは良く分かります。
しかし、相見積もりの進め方を間違えると、結局どうして良いか分からないとなってしまいます。
そこで今回は、相見積もりの失敗例についてご紹介します。
相見積もりは比較するために行うもの
相見積りは、工事費用が適切かどうかを判断するものです。
リフォーム会社と打ち合わせを行い、見積りを提示してもらったとします。しかし、リフォーム費用は定価が定まっていないため、この金額が適切かどうかは分かりません。
そこで、別の会社に同じ内容・条件で見積りを依頼する。これが相見積もりです。
ところが、この同じ内容・条件で見積もりを依頼できていない方が実はとても多いのです。
なぜか比較ができない相見積もり
同じ条件・内容で見積りを依頼できていないとは、どういうことでしょうか?
「3社に見積りを依頼して、同じ内容で伝えたつもりなのに・・・」と不思議に思うことでしょう。
例えば、キッチンが古くなったので、キッチンリフォームを依頼するケースで考えてみたいと思います。3社(A社・B社・C社)に見積りを依頼するとします。
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CASE1
あなた:キッチンが古くなったので、お手入れのしやすい最新のキッチンにリフォームをしようと思っているのですが・・・
A社:それは良いですよね。最新でお手入れのしやすいキッチンという点では、TOTOの除菌水の機能があるキッチンがお薦めですよ。
除菌水とは排水口のヌメリやまな板などの除菌に効果があるもので、薬品や洗剤を使わず水から作られているものなんです。
【↑除菌水のイメージ】
A社:このほかにもシンクが緩やか傾斜になっていて、水を流すだけで野菜の切りくずなどが排水口に流れて行くので、とっても便利なんです。
あなた:あら、それはいいわね。興味あるわ。
【↑スクエアすべり台シンクのイメージ】
A社:当社は今キャンペーン中なので、お安くご提案をすることができますよ!
あなた:あら、そうなの。じゃあ、お見積りをお願いしようかしら。
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CASE2(2社目の対応)
あなた:キッチンが古くなったので、お手入れのしやすい「TOTO」のキッチンにリフォームをしようと思っているのだけど・・・
B社:「TOTO」のキッチンが良いのですか?お手入れのしやすいという点では、「トクラス」のキッチンがおすすめですよ。
キッチンは毎日使っていくなかで、特に天板が汚れたり、あるいはフライパンや鍋の底が熱い状態で誤って置いてしまい、変色するようなことがあります。
トクラスのキッチンは、そういった場合でも大丈夫なので、長く安心して使えますよ。
【↑トクラスの人造大理石はキズ・汚れに強い】
あなた:あら、そうなのね。確かにキッチンの天板ってよくキズが付いたりしていて、困ってたもんね。
B社:しかも、トクラスのレンジフードがお手入れしやすいんですよ。小型フィルターを取り外して、食洗機に入れるだけですからね。
【↑レンジフードのフィルターは超軽量】
あなた:へえ、そうなの。レンジフードは手入れが億劫だったので、これなら良いかもしれないわね。ちょっと見積りをお願いできるかしら・・・。
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CASE3(3社目への依頼)
あなた:キッチンが古くなったので、お手入れのしやすくて、キズなどにも強い最新のキッチンにリフォームをしようと思っているのですが・・・
C社:今回のリフォームは何社かに声をかけていますか?
あなた:ええ、2社に依頼をしているのだけど・・・
C社:その2社はどんなキッチンを提案していますか?
あなた:1社はTOTOで、もう1社はトクラスかな。
C社:なるほど。どちらも良いキッチンだとは思いますが、それよりも良いキッチンがありますよ・・・・
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お気づきだとは思いますが、C社はA社・B社とは違うメーカーのキッチンを提案します。
3社から提案された見積りはキッチンの内容も価格もバラバラなので、単純に比較をすることができなくなりました。
そして、どうして良いか分からなくなるのです。
相見積もりで比較できない理由とは?
見積りを依頼されたリフォーム会社は、それぞれ違うキッチンで提案をしようとしていることがお分かりになったと思います。
それは、同じ条件・内容で提案をすると金額の安いところが有利になると理解しているからです。あえて同じ条件にならないようにしているためです。
相見積りを依頼されるリフォーム会社の立場を考えると、3社中2社は仕事になりません。当然仕事を取りたいと思うので、駆け引きを行うことになるのです。
各リフォーム会社からの提案と見積もりを見て、良い会社を選ぼうとしていたのが、いつの間にかどうして良いか分からない状態となってしまったのです。
では、どうするのが良かったのでしょうか?
相見積もりで失敗しないためのポイント
ずばり事前準備を徹底することです。リフォーム会社に依頼する前にリフォームの要望を箇条書きにして、ノートに書きだすのです。
さらに優先順位を付けるのです。
この事前準備を行った上で、相見積もりを行います。その際、リフォーム会社にはこのノートのコピーを手渡します。
そして、「リフォームでやりたいことをまとめました。これにそってプランと見積もりを提示して下さい」と伝えるのです。
リフォーム会社は要望に沿って見積もりを作成するので、比較がしやすくなります。
この事前準備をやるかやらないかで結果が変わりますので、是非取り組んで頂きたいですね。
相見積もりのやり方については、こちらの記事でもまとめていますので、是非ご覧下さい。