リフォームの知識

2024年リフォーム補助金『住宅省エネキャンペーン』のご案内|子育てエコホーム支援事業.先進的窓リノベ.給湯省エネ.賃貸集合給湯省エネ

編集長ミッツ
編集長ミッツ
キャサリン、昨年好評だった住宅省エネキャンペーンが今年も実施が決定したって知っているかい?
今年は補助金制度が1つ増えて4つ!今年は一般世帯で最大240万円の補助金がもらえるそうだよ!
最大240万円!?それは見逃せませんね!
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
去年は早々に上限に達して受付終了した補助金もあったので、今回は早めに準備をしておくことをオススメするよ。
了解です!どんな工事が対象になるのか、詳しく教えてください!
キャサリン
キャサリン

1.2024年も実施決定!住宅省エネ2024キャンペーンとは?

2023年に実施され好評を博した「住宅省エネ2023キャンペーン」が、形を変えて「住宅省エネ2024キャンペーン」として今年もスタートしました。

住宅省エネキャンペーンとは、国土交通省、経済産業省、環境省の3省連携で行われる国の支援事業です。2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、各家庭における断熱性の向上などの省エネ化リフォームを推進するため、2024年版では以下の4つの補助金制度が設けられています。

 

  • ① 子育てエコホーム支援事業…最大60万円の補助金(リフォーム)
    ② 先進的窓リノベ2024事業…最大200万円の補助金
    ③ 給湯省エネ2024事業…最大定額20万円の補助金
    ④ 賃貸集合給湯省エネ2024事業…1住戸につき最大7万円

 

これらを上手に組み合わせて活用すれば、一般世帯で最大240万円の補助金を受け取ることができるので、活用しない手はありません。
補助金の上限額は世帯やリフォーム内容等の条件によって変わります。上記4つの補助金を組み合わせた場合の最大額を、条件ごとにまとめてみました。

 

  • ・一般世帯…最大240万円
    ・子育て世帯…最大250万円
    ・子育て世帯(長期優良リフォーム)…最大265万円
    ・子育て世帯(既存住宅購入+リフォーム)…最大280万円
    ・長期優良リフォーム…最大250万円

 

組み合わせれば一般世帯でも最大240万円ももらえるなんて、これからリフォームを考えている方は見逃せませんね!
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
そうだね。
省エネリフォームをすることで光熱費の節約にもなるから、補助金を光熱費節約でダブルでお得になるとも考えられるね
早速詳しく教えてください!
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
昨年と異なる点もあるので、一つ一つの補助金について対象となるリフォーム工事や補助金額などについて解説していこう。

 

2.最大60万円!「子育てエコホーム支援事業」は幅広い省エネリフォームが対象に

「子育てエコホーム支援事業」とは、高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等を支援する補助金制度です。昨年実施され早々に予算上限に達して受付終了した「こどもエコすまい支援事業」の2024年版と考えると良いでしょう。

一番の魅力は、支援対象となるリフォーム工事の種類が広範囲であること。
窓や断熱材などの断熱改修だけでなく、ビルトイン食器洗機の設置や高断熱浴槽への交換、バリアフリー改修やエアコン設置なども対象になります。
部分リフォームはもちろん、大型リフォームを検討している方にもぜひ活用してもらいたい補助金制度です。

「子育て」と銘打ってあるので若者世帯向けの補助金と思われがちですが、リフォームに関しては子育てに関係なく全世帯が対象になる点もポイントです。

 

補助金上限額(リフォームの場合)

■子育て世帯(※1)・若者世帯(※2)…上限30万円/戸
既存住宅を購入してリフォームする場合は60万円/戸
■その他の世帯…上限20万円/戸

ただし、長期優良リフォームを行う場合は、
■子育て世帯・若者世帯…上限45万円/戸
■その他の世帯…上限30万円/戸

リフォーム工事を行った部位や種類ごとに補助金額が決められており、加算される方式になっています。補助金申請は、補助金額の合計が5万円以上で行うことができます(例外有り)。

※1 子育て世帯とは、申請時点において子(2005年4月2日以降出生の子)を有する世帯。ただし、2024年3月末までに工事着手する場合は、2004年4月2日以降出生)の子とする。
※2 若者世帯とは、申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降生まれである世帯。ただし、2024年3月末までに工事着手する場合は、夫婦のいずれかが1982年4月2日以降生まれである世帯とする。

補助金対象の工事

【必須工事】

  • 開口部の断熱改修
  • 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置

【任意工事】

  • 子育て対応改修
  • 防災性向上改修
  • バリアフリー改修
  • 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

補助金対象となるには、必須対象のいずれかの工事を必ず行う必要があります。任意対象工事は、必須対象工事のいずれかと同時に行う場合のみ補助対象となるので、注意が必要です。

対象となる工事と補助金額の一例

◆内窓の設置:補助額17,000円~34,000円/箇所

◆床の断熱改修:補助額72,000円~96,000円/戸
※部分断熱の場合は36,000円~48,000円/戸

◆高断熱浴槽の設置:補助額30,000円/戸

◆ビルトイン食器洗機の設置:補助額21,000円/戸

◆手すりの設置:補助額5,000円/戸

上記は対象工事の一部を抜粋したものです。その他の対象工事や補助金額などの詳細は、下記サイトよりご確認ください。
また、執筆当時の情報を記載しております。
本事業内容は変更される可能性もありますので、最新の情報は本支援事業サイトにてご確認ください。

「子育てエコホーム支援事業」公式HP
https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/

世代を問わず利用できるのはうれしいですね。
両親の実家リフォームでも利用できそうなので、早速相談しなくちゃ!
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
水廻りの改修やバリアフリー化など幅広いリフォーム工事が補助金対象になるので、リフォーム会社にしっかり相談してみよう!

 

3.最大200万円!「先進的窓リノベ2024事業」はドアの改修も追加に

窓は家の中で一番熱の出入りが多い場所。住宅の省エネ化や断熱を考えるとき、窓のリフォームを置いては考えられません。

「先進的窓リノベ2024事業」は、断熱窓等への改修を促進するための補助金制度です。昨年は窓のリフォームだけが補助金対象でしたが、今年は高断熱ドアへの改修が対象に加わったのが大きなポイント。

従来の補助金制度に比べ、補助額はかなり高額なので、窓やドアの断熱リフォームを検討中の方はぜひ活用しましょう。

 

補助金上限額

  • ■一戸当たり上限200万円

同一住宅に複数回のリフォーム工事を行う場合も、補助上限額の範囲内で申請を行うことが可能です。ただし、それぞれの申請ごとにすべての補助要件を満たす必要があります。

対象となる工事と補助金額の一例

◆内窓設置:補助額23,000円~112,000円/箇所

既存の窓の内側に、新しい窓サッシを取りつけます。1箇所につき約1時間程度で工事が完了する手軽さが魅力です。断熱効果に加え、防犯・防音効果も期待できるというメリットも。

◆ガラス交換:補助額5,000円~55,000円/箇所

既存の窓枠を利用し、窓ガラスを単板ガラスから断熱に優れた複層ガラス等に交換する方法です。複層ガラスとは、2枚の板ガラスの間に空気の層を作ることで断熱性能を高めたもの。冷暖房機器の効率も良くなり、外気の影響を受けにくいため結露が起きにくくなります。

◆外窓交換:補助額43,000円~266,000円

窓枠と窓ガラスを丸ごと交換して断熱性を向上させる方法です。既存の窓枠は外さずに上から新しい窓を被せる「カバー工法」と、窓枠ごと交換する「はつり工法」がありますが、どちらも補助対象となります。

◆ドア交換
改修を行う住戸のドアを、窓の改修と同一契約内で断熱性能の高いドアに改修することで補助対象となります。
補助金額は、サイズや断熱性能、回収方法が同一区分の窓と同等の額を算定されます。

交換する窓(ドア)の大きさや断熱性の高さを示す「熱貫流率」などによって、補助額は大きく変わります。補助金対象となる工事や補助金額などの詳細は、下記よりご確認ください。
「先進的窓リノベ事業」公式HP
https://window-renovation2024.env.go.jp/

断熱するならまずは窓から、と言いますよね。
夏は日差しがキツイし、冬は冷気が入ってくるし…。窓の断熱はずっとやりたいと考えていたので、この機会にリフォームしたいです!
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
今年はドアも対象になるので、玄関や勝手口のドアもこの機会に一緒にリフォームを検討したいね。

4.エコキュート交換のチャンス!「給湯省エネ2024事業」

「給湯省エネ2024事業」は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯器の省エネ化を支援する事業です。エコキュートなどをはじめとしたCO2削減効果の高い高効率給湯器の導入促進を目的としています。

こちらも昨年に引き続き実施が決定。補助金額が引き上げられた分、補助金対象となる製品の性能も高くなっています。

対象機器と補助金額の一例

エコキュート(ヒートポンプ給湯器の指定機種):補助額80,000~130,000円

エネファーム(家庭用燃料電池):補助額180,000~200,000円

PanasonicのHPより引用 出典:https://panasonic.biz/appliance/FC/enefarm/index.html

2024年版の特徴は、導入する給湯器に応じた定額補助金に加え、それぞれの高い性能に応じた補助金加算もあること。戸建て住宅は2台まで補助対象になるので、二世帯住宅の方にもオススメ。
また、既存の蓄熱暖房機や電気温水器の撤去工事も、給湯器設置に合わせて行えば補助対象となるのもポイントです。

「給湯機が壊れかけているから交換したい」
「浴室のリフォームを考えている」
「オール電化にしたい」
という方は、ぜひこの機会に活用してみては?

詳しくは、下記HPよりご確認ください。
「給湯省エネ2024事業」公式HP

https://kyutou-shoene2024.meti.go.jp/

 

5.マンションやアパートにも!「賃貸集合給湯省エネ2024事業」

こちらは賃貸集合住宅に特化した給湯器の省エネ化を図る支援事業です。従来型給湯器を、補助対象である小型の省エネ型給湯器(エコジョーズ/エコフィール)に交換することを目的としています。

補助対象者は、賃貸集合住宅のオーナー等。1棟あたりの取替台数が2台以上で申請が可能になります(ただし賃貸住戸数が10戸未満の場合は1戸から申請可能)。
住宅であっても、事業用に貸し出される場合は補助対象にならないので注意が必要です。

対象機器と補助金額の一例

エコジョーズ:補助額50,000~70,000円

エコフィール:補助額50,000~70,000円

 

詳しくは、下記HPよりご確認ください。
「賃貸集合給湯省エネ2024事業」公式HP
https://chintai-shoene2024.meti.go.jp/

 

6.他の補助金との併用は?

上記4つの補助金「子育てエコホーム支援事業」「先進的窓リノベ2024事業」「給湯省エネ2024事業」「賃貸集合給湯省エネ2024事業」は、補助対象が重複していなければ併用が可能です。

 

しかし、原則として、住宅のリフォーム工事を対象とする国の他の補助金制度との併用はできません(地方公共団体の補助制度については、国費が充当されているものを除き併用可能)。

また、国の補助金であっても、併用したい補助金制度で対象となるリフォーム工事請負工事契約が別である場合は併用可能です。

詳しくは、当該事業の公式HPでご確認ください。
「住宅省エネ2024キャンペーン」公式HP
https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/

 

7.申請の注意点は?

補助金申請は、事業登録済みのリフォーム会社だけができる
2024年版も、昨年と同じく、各補助金の申請は各支援事業に登録しているリフォーム会社しか行うことができません
「登録事業者でないリフォーム会社に依頼してしまったせいで、せっかくの補助金を使えない…」
といった事態にならないように、リフォーム会社に依頼する際は、利用したい補助金事業の登録事業者かどうかを事前に確認しておきましょう。

予算上限に達する前に、なるべく早めの申請を
4つの補助金の交付申請期間は「2024年3月中下旬~予算上限に達するまで」。遅くとも2024年12月31日までの受け付けとなります。
補助金予算が上限に達した時点で申請が締め切られるため、リフォーム検討中の方は早めの計画を心がけましょう。
また、ギリギリのタイミングでリフォーム会社に依頼すると、すぐに工事できない場合もあるため、リフォーム会社へ早めに相談することをおすすめします。

詳しくは「住宅省エネ2024キャンペーン」公式HPでご確認ください。
https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/

4つの補助金についてとてもよく分かりました。
省エネ化への積極的な支援があるうちに、補助金を使ってお得にリフォームをかなえたいですね!
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
そうだね。
省エネ住宅は、環境に良いだけでなく暮らしやすさも格段に向上するので、これを機に、ぜひ快適で高性能な住まいへリフォームしよう。

この記事の監修

平原 充明

HIROSHIMA REFORM 編集長。インテリアコーディネーター、住空間収納プランナーの資格を保有。広島リフォーム相談カウンターの運営も行う。

平原 充明 イメージ

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