リフォームの知識
インスペクション(住宅診断)のススメ|広島リフォーム
リフォームを考えている人には、ぜひ知ってほしい情報です。
工事が始まって問題が見つかる理由
リフォームをする建物が、常に新築で建てられた家のようにキレイな状態であれば問題はありません。
しかし実際は、築年数・構造・建築当時の工事品質・日当たり・湿気・地面の揺れなどの条件が家によって違います。
普段の暮らしでは目に見えないだけで、床下・壁裏・小屋裏などに実は問題が起きていることがよくあります。
リフォーム工事は、解体する作業から行うのですが、解体してみると「思っていた以上に損傷がひどい」という箇所が現れるのです。
特に戸建て住宅では
- 1・床下が腐っている
2・柱や床が傾いている
3・雨漏りが壁の中を通り、シロアリなどの被害を生み出している
4・本来あるはずの地震対策の筋交いが入っていない
という状況がよくあります。
解体して分かる想像以上の状態とは?
下の写真2点は床板を支える根太という下地材が、腐って抜けていた様子の写真です。
次の写真は建物を支える筋交いが、本来は赤い箇所に設置するはずが、正しい位置に入っていなかった写真です。
筋交いとは耐震に影響する補強材ですが、設計図面通りに施工されていなかったケースです。
仮にこのリフォームで耐震補強をする予定だとしましょう。
通常は、設計図面通りに筋交いが正しく入っているという前提で、補強計画を行います。しかし、工事スタート後に筋交いが正しく入っていないことが分かると、耐震補強の計画を大幅に見直す必要が出てくるのです。
耐震計画の再検討をするため、工期も遅れ、費用も追加でかかります。
ただ、建物によって状況は違うので、全てのケースがこのような状態ではありません。ただ、万が一に備えて、追加の工事費用は準備しておくと安心です。
リフォーム前にインスペクションするとより安心
「インスペクション」という言葉を聞いたことはありますか?建物の状態をチェックし、劣化状況を把握する調査のことです。
専門の道具を使い、建物の劣化状況を調べます。
- 1・シュミットハンマー・・・基礎の強度を調査
2・デジタル水平器・・・住宅の水平が分かる
3・打診棒・・・土間の状況を音で判断
4・サーモカメラ・・・表面温度を測定し、施工不良箇所の有無を判断
5・風速計・・・床下の空気が巡回しているかどうかを調査
6・デジタル探知機・・・壁の中の鉄筋の有無を調査
7・木材水分計・・・床下の温度を測るのに使用する
このようなツールを使いながら、次のような診断を行います。
- 1・基礎の状態
2・床下の点検口をチェック
3・床・壁・柱の傾き
4・天井・小屋裏・壁の雨漏り
5・建具のすき間・開閉状態
6・外壁のひび割れ・劣化
7・バルコニーの劣化・欠損
8・屋根の劣化・破損
このような診断を事前に行うと、解体をした時に想像以上に腐食していたということが防げるので安心です。
インスペクションは「既存住宅現況検査技術者」といった資格を持った方が行います。費用は5~15万円程度かかります。
インスペクションができる会社に依頼することをおすすめ
リフォーム会社には、インスペクションを行える資格を持った人が在籍しています。広島リフォーム編集部がおすすめするリフォーム会社でもインスペクションが出来ます。
インスペクションを依頼して、建物状況を把握できると、10年・20年・30年先の住まいのメンテナンス計画を考えることもできます。
これからの暮らしを考える上でもインスペクションはおすすめしたいです。
当社の相談カウンターでも、インスペクションのできる会社をご紹介できます。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。