リフォームの知識

ペット(猫・犬)のためのリフォームを実例から考える

リフォームをするなら、ペットも快適に過ごせる空間にしたいな…。
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
それはとても素敵なことだね!リフォームはペットとの暮らし方を見つめ直し、お互いが暮らしやすい環境をつくる絶好のタイミングだよ。
床が滑りやすいとペットがケガをしたり、壁や床にキズがついたり。ペットと一緒に暮らすならではの悩みもリフォームで解決したいです!
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
今まで取材してきた中で見つけた、犬や猫と快適に過ごすためのリフォームアイデアを紹介するから、ぜひ参考にしてみてね。

 

滑りやすい床の対策

猫や犬にとって通常のフローリングは滑りやすく、間接に負担がかかりケガをする恐れがあります。

また、フローリングはキズがつきやすいため、見た目の面からも何とかしたいと思われている方が多くいます。

猫や犬のためのリフォームで最近よく見かけるのは、大建工業のワンラブフロア

こちらは小型犬の歩きやすさと足腰への負担軽減を考えた床材で、滑りにくさに配慮された他、キズがつきにくく、よだれ、おしっこ等の汚れにも強く、お手入れが簡単という点が支持されています。

以前はこういったキズがあったフローリング(写真上)も、ワンラブフロアを採用することでキズもつきにくくなった(写真下)という話を取材で聞いています。

施工会社:吉村建設㈱(HPはこちら

また、床の滑りにくさという点では、タイルを採用されるケースもあります。

硬い素材のタイルは見た目の美しさも演出できる点が魅力です。

施工会社:山根木材リモデリング㈱(HPはこちら

こちらのお宅では、犬用のトイレスペースも考えられていました。

躾との関連もありますが、例えばリビングでトイレシートを敷くと空間インテリアの印象が変わってしまうので、どこをトイレにするかはしっかりと計画しておく必要があります。

猫や犬の爪も考えることが大切

ただ、床の素材を滑りにくいものに変えたからといって、全く滑らないというわけではありません。

肉球まわりの毛のカットをしてあげないと、毛が伸びて踏んでしまい滑ることがあります。

また、爪の手入れもしておかないと、床にキズはつきやすくなりますので、こまめにケアしてあげることが大切です。

爪から関連することで、網戸を破ってしまうケースがあります。

網戸をガリガリする癖がある場合は何度も網戸を貼り替えることになるので、窓を閉め切った状態にせざるを得ないということになります。

しかし、そうなるとエアコンを付けっ放しになるので、ペットのためには、窓を開けて風を通したいと思う方が多いようです。

このような悩みに対して、ペットが触っても破れない網戸というものがあります。

ステンレスワイヤー製でとても頑丈なのが特徴で、防犯対策にもなる優れものです。

ロック機能があり戸車も外れにくいので、ペットが勝手に出て行ってしまうという心配もありません。

猫や犬の臭いが気になる方には

さて、猫や犬には特有の臭いがあり、リフォームの際に消臭できる素材を使う方も増えています。

こちらはクレイペイントというドイツ製の粘土塗料です。

クロスの上から壁に塗ることができます

臭いを吸収する他、吸湿性の効果があります。色が豊富で空間のイメージを一新するのにも役立ちます。

このお宅は犬が勝手口から出入りするため、キッチン床はタイルにされていました。

施工会社:コープハウジングひろしま㈱(HPはこちら

この他、消臭や吸湿性に優れたものとして、漆喰、珪藻土、エコカラットなどを利用する方もおられます。

写真は漆喰ですが、塗り方によって凹凸や模様を付けることが出来るのも特徴です。
施工会社:㈱ハートフルハウス(HPはこちら

また、臭いが気にならなくなる方法として、猫や犬のためのお部屋を作られたケースもありました。

こちらはリビングの隣に土間を設け、サッシで仕切りました。閉塞感もなく、土間と繋がっている印象です。

土間には換気扇もついているので、ペットも安心です。

施工会社:山根木材リモデリング㈱(HPはこちら

最後にキャットタワー&ウォークのご紹介。

猫のためにキャットウォークを採用するケースも増えていますが、壁にキャットウォーク用の棚を設置したり、キャットタワーの商品を購入する方が多いと思います。

リフォームでは構造上抜けない柱があったりしますが、一見マイナスとも思える要素を逆転の発想でキャットタワー&ウォークにしたのが下記事例です。

構造上抜けなかった柱に縄を縛り付けて、昇り降りしやすいようにし、梁(水平方向に架かっている部材)をキャットウォークに設計されていました。

猫や犬と一緒に快適に過ごすには、リフォームは絶好の機会です。

ただ、担当する会社のスタッフがペットを飼っているか、あるいは猫や犬に詳しいかで提案される内容にも差が出てくるでしょう。

最初に相談をする際に、しっかりと確認をしておきましょう。

この記事の監修

平原 充明

HIROSHIMA REFORM 編集長。インテリアコーディネーター、住空間収納プランナーの資格を保有。広島リフォーム相談カウンターの運営も行う。

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