リフォームの知識
リフォームと建て替えのメリットとデメリット
リフォームと建て替えの費用はどう違う?
リフォームの方が安い、は正しい?
もしかしたら、リフォームは建て替えより安いというイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、柱や梁だけの状態(スケルトン)で行うフルリフォームの場合では、1千万円程度かかることも珍しくありません。
50年以上たつ古民家のリフォームともなれば、新築と変わらない費用がかかることも!
となると必ずしも「リフォームの方が新築より安い」とは言い切れないですよね?
では、どんな違いがあるのかというと、
- ●リフォーム
工事する場所を選べるから細かな費用調整がしやすい - ●建て替え
解体と新たにイチから建設する、まとまった費用が必ず必要
(場合によっては地盤改良の費用もかかる)
【リフォーム】は、例えば1階だけをスケルトンリフォームするなど、エリアを絞って工事することも可能。費用の調整がしやすい面があります。
【建て替え】は、今ある建物を解体して新たにイチから建て直す工事は確定しているので、まとまった金額が必ず必要。他にも地盤調査費や税金など、リフォームの際にはかからない費用があります。
細かな費用の調整がしやすいリフォームに対して、建て替えはかなりまとまった金額が必ず必要になる、という違いがあるわけですね。
では、それぞれのメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。
リフォームのメリット・デメリットとは?
- 【メリット】
- ・工事するポイントを決められる
- ・暮らしながらリフォームすることも可能
- ・先祖や家族の思い出を残すことができる
- ・工期が短い
- 【デメリット】
- ・構造や工法によってできないこともある
- ・工事開始後に費用が増える可能性がある
- ・建て替えより耐久年数が劣る※高額な補修以外
リフォームの場合、水廻り1箇所だけの交換から、間取りを大幅に変えるフルリフォームまで、予算に合わせて選ぶことができます。
工事が新築より短期間で済むこと、また、大切な家族の思い出を残すことができるのもメリットですね。
注意が必要なのは、構造上の問題や工法によってはできないこともあるということ。2×4やプレハブ工法では間取りの変更だけでなく、ドアや窓の移動、増設にも制限があります。
リフォームで出来ること・出来ないことをまとめたこちらの記事もおすすめです。
また、建物の状態がはっきり分かるのは工事の開始後ということを忘れてはいけません。
しっかりしたリフォーム会社なら、経験から劣化の度合い等を予測して見積もりを作成していますが、それでも100パーセントではないため、予想以上にひどかった…ということも。
追加で工事費用が必要になる可能性もある、と理解しておきましょう。
費用面では、住みながらリフォームもできるので、仮住まいの費用を抑えれられます。
ただし注意点もあるので、こちらの記事も参考にしてくださいね。
建て替えのメリット・デメリットとは?
- 【メリット】
- ・間取りなど制限なく自由に決められる
- ・現在の基準にあった耐震性を備えられる
- 【デメリット】
- ・まとまった金額が必ず必要
- ・地盤改良が必要になる場合がある
- ・税金や仮住まいなど諸費用がかかる
- ・法律の改正で建て替えできない場合がある
- ・工期が長い
リフォームでは、構造上の問題などで諦めざるをえないこともありますが、建て替えはイチから建てるので、思い通りの住まいをつくれる満足感があります。
また、いつ大きな地震がきてもおかしくないと言われているため、現在の耐震基準に適合した耐震性を備えられる安心感がありますね。
費用面では、建物を建てる建築工事費のほか、解体や地盤調査、税金の諸費用などを含めると最低でも1千万円はかかります。
- <建築工事費以外にかかる費用>
- ○解体・処分費
○地盤調査費(必要な場合は地盤改良費も)
○各種税金(不動産取得税・登録免許税・印紙税)
○仮住まいの家賃・引っ越し代
また、建築基準法の改正によって、以前と同じ面積の建物が建てられないこともあるので、早めに確認しておきましょう。
後悔しない 進め方
このように、リフォームと建て替えにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
ただし、メリット・デメリットだけで判断するのは危険です。
どうしてかというと、立地の特性、害虫による被害、台風や地震によるダメージなど、建物が受けてきた影響はそれぞれ違うからです。
後で後悔しないように両方をしっかり検討するためには、早めに、
建物の現在の状態を確認すること
経験のある住宅診断士(ホームインスペクター)や、リフォームと建て替えの両方を得意とする会社に調査してもらうと安心です。
当社の相談カウンターでもご紹介できます。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
リフォームと建て替えの会社選びについては、ぜひこちらも参考にしてください。