リフォームの知識
節水トイレのリフォームを楽しみにしていたけれど…
小さなリフォームや1日で終わるリフォームは、簡単だと思っていませんか?
リフォームした際に思ってもいなかったこと、トラブルというほどのことではないけれど、不満につながっていく話をお伝えしたいと思います。今回はトイレ編です。
不満が残ることがあります。どんなことで不満に思うのか、皆さまの参考になればと思い、お伝えしていきます。
トイレが古くなり、リフォームを考えている場合は、新聞に折り込まれる住宅リフォームのチラシが気になりますよね。
「超節水トイレリフォーム15万円!(標準工事込み)」
などと書かれていれば、「節水トイレが安いわ!水道代も節約できて家計にも環境にも良いよね♪」と思い、新しくしたいと思うはずです。今日にも電話するかもしれませんね。ですが、今住んでいる家が数十年経った一軒家の場合、電話する前に知っておいてほしいことがあります。
※ここでの情報は編集部がリフォーム会社に取材した内容です。トイレリフォームを考えている場合は、ぜひ参考にしてください☆
築数十年の古い一軒家の場合、節水トイレにリフォームすると1回で流れない可能性があります。
現在はトイレの排水管の勾配は1メートルで2㎝つけなければならないと決まっていますが、古い一軒家は排水管の勾配があまりついていません。
イラスト:広島市水道局より
今までは流す水量が多かったため、勾配がついていなくても流れていました。しかし、節水トイレにしたことで急に流れが悪くなるということがあります。後でトイレが詰まったり、流れが悪いため、結局2回流すことになり、節水トイレに変更した意味がないということがあります。
価格が安く1日で完了するトイレリフォームだったとしても、節水トイレのデメリットについて説明があったかどうか、またその対策法を話してくれたかどうかで良心的なリフォーム会社かどうかが分かります。
次に、トイレのパック工事でのちょっとした不満例もご紹介します。
トイレリフォームのパック工事というのは、トイレ商品本体取りつけ工事+既存トイレ取り外し解体・廃棄処分費+内装工事(床、壁クロス貼り替え)等が含まれる工事のことです。工事を単体で頼むより、安く済みますが、パックに含まれない工事は基本的には行いません。
トイレリフォームは、便器を交換すると、新しいトイレのサイズが大きくなることがあります。工事後にトイレに座ると、膝から前の空間が狭くなり、実際座ってみると「こんなに狭いの?」と不満に思うことがあります。
トイレの前の広さを変えたくない場合は、トイレの床を剥がして、配管の位置を後ろにずらさないといけません。これはトイレのパック工事代には含まれていないため、会社にもよりますが、工事代は+10万円程かかります。
写真:LIXILより
トイレのパック工事を申し込んで、座った時の前の空間が狭くなるという説明をしてくれた会社があったとしたら、お客さま思いの良心的な会社です。
また、最近増えつつあるオート洗浄機能のトイレを自宅に設置した場合は、小さなお子さんがオート洗浄機能つきの家で育つと、外のトイレで流し忘れるようになりますし(※大人も要注意です!)、オート開閉機能も自宅につけた場合は、外のトイレで蓋の上に座るということも起きてしまいます。
こうしたことは、トイレリフォームを頼んだだけでは、普通は説明されません。トイレを交換して終わりです。
1日で終わる簡単なトイレリフォームと思うかもしれませんが、工事前にこうした情報を知っていれば、しっかり考えた上で、納得のいくリフォームができるのではないでしょうか。
リフォームをする上で会社選びはとても重要です。
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