リフォームの知識

新型コロナウイルスを不活化させる壁材|アレスシックイ

編集長ミッツ
編集長ミッツ
ウイルスは飛沫感染と接触感染が原因になるけど、そのウイルスを不活化させる漆喰があるんだけど、知っているかなあ?
いえ、知らないですね。初めて聞きました。
キャサリン
キャサリン
編集長ミッツ
編集長ミッツ
関西ペイントの『アレスシックイ』が、ウイルスを不活化させる効果があるので、紹介するね。

※ウイルスの不活化とは、ウイルスの複製や増殖機能の焼失を意味します。

ウイルスの特徴

ウイルスはエンベロープとノンエンベロープと大きく2種類に分かれます。

※画像はサラヤ株式会社のHPより使用

エンベロープウイルスは、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどです。

ウイルスが膜で覆われており、アルコール消毒をすることが効果的と言われています。膜を破壊してウイルスにダメージを与えることができるからです。

一方、ノンエンベロープウイルスは、膜がないためアルコール消毒が効かないとされています。代表的なウイルスはノロウイルスです。

対策は次亜塩素酸ナトリウムが効果的と言われています。

※画像は広島県のHPより使用

このようにウイルスは大きく2種類に分かれており。効果のあるものも異なります。今回ご紹介する『アレスシックイ』は、どちらのウイルスも不活化させる効果が検証されています。

漆喰ならではの強アルカリ性とは?

『アレスシックイ』とは、漆喰の塗料です。

漆喰は消石灰が原料となり、この消石灰には強アルカリ性の特徴があります。


※上の画像は消石灰。Wikipediaより使用。

酸性やアルカリ性には強い・弱いといった度合があり、pHと呼ばれる数値を使います。

pH7が中性で、それよりも数値が下なら酸性、数値が上ならアルカリ性となります。

カビや細菌などの微生物は、生育可能なpHが存在し、pH2~9前後となり、酸性から弱アルカリ性で生育できます。

一方、強アルカリ性では微生物が生育できない環境となるのです。

※画像は関西ペイントアレスシックイの抗菌性・抗ウイルス性に関するレポートより

漆喰にも様々なものがある

漆喰と言っても、「本漆喰」や「漆喰調仕上げ材」など様々なものがあります。

「本漆喰」は1000年以上前から使われており、城壁や寺社、蔵などに使われていました。

消石灰にスサや海藻糊といったつなぎを入れたのが、本物の漆喰「本漆喰」です。

しかし、作業の手間や時間がかかりすぎるため、本漆喰を使う機会は減少しています。

また、現在では「漆喰調仕上げ材」として様々なものが発売されています。

漆喰調という表記ではありますが、消石灰を原料にしていないものもあるようです。消石灰の効果を求めるなら、しっかりと原料を確認することが必要です。

『アレスシックイ』は、消石灰を塗料化したものです。作業性や仕上がり性を有した唯一の漆喰塗料で、特許を取得しています。

『アレスシックイ』は抗ウイルスの効果あり

漆喰にも様々な商品がある中で、『アレスシックイ』は抗ウイルス効果があるかの検証を行っています。

長崎大学熱帯学研究所 安田教授と共同実験を行い、抗ウイルス効果があることが確認されています。

『アレスシックイ』はエンベロープウイルス・ノンエンベロープウイルスともに効果があることが確認されています。

※上記の検証結果は、関西ペイントアレスシックイの抗菌性・抗ウイルス性に関するレポートより

ウイルスの機能が消失する理由とは?

ウイルスは、咳やくしゃみによる飛沫中や嘔吐など水分とともに存在します。

ウイルスがアレスシックイの多孔質な表面に付着すると、水分の侵入により消石灰の溶出が起きて、飛沫が強アルカリ性になります。

このため、ウイルス中のたんぱく質や核酸が変性されて、複製や増殖の機能を失う仕組みです。

塗料なので作業もしやすくDIYも可

塗装工事

『アレスシックイ』は塗料なので、ローラーを使って壁や天井に塗っていきます。漆喰を練る必要がなく、壁紙の上から直接塗るだけなので、DIYにもおすすめです。施工用道具セットも発売されています。

流れとしては、塗装に先立って、塗る場所とそうでない場所を明確にわけ、養生を行います。

その後、塗装を行うのですが、下地調整➡下塗り➡上塗り(1回目)➡上塗り(2回目)と行っていきます。

Youtubeでは、アレスシックイの塗り方のコツや実際に塗装したも紹介されています。合わせてご覧ください。

まとめ

漆喰には原料となる消石灰に強アルカリ性があり、微生物が生育できない環境となります。

また、ウイルスは咳やくしゃみの飛沫中に水分とともに存在し、このウイルスが『アレスシックイ』の多孔質な表面に付着すると、水分の侵入により消石灰の溶出が起きて、飛沫が強アルカリ性になります。

これにより、ウイルス中のたんぱく質や核酸が変性されて、ウイルスの複製や増殖の機能を失うことになるので、『アレスシックイ』は抗ウイルスの効果があるということです。

ウイルスはコロナやインフルエンザなどのエンベロープウイルスと、ノロウイルスなどのノンエンベロープウイルスがあり、『アレスシックイ』はどちらのウイルスにも効果があると検証されています。

また、漆喰塗料なので、施工はローラーで塗る方法となり、DIYでもできるのも魅力です。

これからリフォームをする際に、ウイルス対策を自宅でも行っておきたいという方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?

『アレスシックイ』の詳しい内容は下記からご確認下さい。
http://www.kansai.shop/shikkui.html

この記事の監修

平原 充明

HIROSHIMA REFORM 編集長。インテリアコーディネーター、住空間収納プランナーの資格を保有。広島リフォーム相談カウンターの運営も行う。

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