リフォームの知識
リフォームで使えるコロナ対策商品
関西ペイントのアレスシックイ
2020年10月5日、関西ペイントで記者発表が行われました。
同社が扱う漆喰塗料『アレスシックイ』が、新型コロナウイルスをわずか接触5分で99.9%以上不活化させる効果が確認できた、とのことです。
プレスリリースはこちらよりご覧いただけます。
『アレスシックイ』とは、漆喰を塗料化したもの。壁や天井に塗ることで、消臭や化学物質の無害化、湿気やカビにも効果があります。
ウイルスは、エンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスの2種類に分かれています。
アレスシックイは漆喰で、主原料は強いアルカリ性を持った消石灰です。
※上の画像は消石灰。Wikipediaより使用。
ウイルスはくしゃみなどでの飛沫となって空気中を浮遊します。飛沫は5~10㎛のサイズで、その中に0.1~0.2㎛の非常に小さいウイルスが含まれています。
この飛沫が消石灰の強アルカリに付着すると、ウィルス中のタンパク質や核酸が変性されて、不活化するのです。
※上記画像は関西ペイント抗菌性・抗ウイルス性に関するレポートより
アレスシックイはエンベロープウイルス、ノンエンベロープウイルスともに不活化させる効果があると、以前から認められていましたが、新型コロナウイルスについては効果が不明でした。
そして、このたびの関西ペイントと長崎大学との共同研究で、新型コロナウィルスも不活化させる効果が認められたのです。
リリースはこちらからご覧いただけますが、一部抜粋します。
<長崎大学 感染症共同研究拠点 安田二朗教授のコメント>
「前回(2016年)の実証試験の結果から、新型コロナウイルスでも良好な抗ウイルス効果が確認できるものと考えていました。更に今回は5分という短時間でかつ99.9%以上の高い不活化効果が確認できたことは漆喰塗料の潜在能力の高さを感じました。 様々なものに塗布できるため、幅広い用途展開すなわち汎用性が高く、特に医療や老健施設などにおける衛生環境の向上に期待がもてると思います」
アレスシックイを住まいのリフォームでどう使うか?
新型コロナウイルスはまだ治療薬やワクチンがないため、ウイルスに効果のあるアレスシックイの実験結果は嬉しいニュースです。
では、アレスシックイをどのようにリフォームで使うことができるのでしょうか?
アレスシックイは漆喰塗料なので、写真のようにローラーを使って天井や壁に塗ることで効果が得られます。壁紙の上から直接塗ることができるので、DIYも可能です。施工用道具セットも発売されています。
室内すべての壁や天井をアレスシックイで塗るのも良いですが、広島リフォーム編集部は玄関ホールにアレスシックイを塗ることをオススメします。
玄関は宅配の荷物や郵便、友人知人の訪問など色んな人が出入りする場所です。
仮にその中の誰かがウイルスを持っていたとしたら、室内にウイルスが浮遊する可能性があります。
しかし、玄関ホールにアレスシックイを塗れば、ウイルスを不活化させることができ、感染リスクを下げることができます。
新型コロナウイルスを室内に入れないために、玄関ホールのリフォームはオススメです。まずは身近でできることをやって見るのはいかがでしょうか?
新型コロナウイルスを乗り切り、アフターコロナの時代が来ることを期待して、今できる対策を行なっていきましょう。
なお、アレスシックイは一度塗ったら効果は7年程度で、ずっと続くわけではない点は頭に入れておきましょう。