リフォームの知識

リフォームを依頼する際に使うと損をする3つの言葉

リフォームした際に思ってもいなかったこと、トラブルというほどのことではないけれど、不満につながっていく話をシリーズでお伝えするこのコラム。今回は3つの言葉編です。

リフォームの時に、お客さまがよく使う3つの言葉があります。

それは、

①「なるべくコストを抑えてほしい」

②「収納をたくさん作りたい」

③「全部お任せします」

この3つです。

編集長ミッツ
編集長ミッツ
つい言いたくなるこれらの言葉ですが、ちょっと待ってください!
これらの言葉を使ってリフォーム後に後悔した例を取材してきたので、ぜひ参考にしてください。

 

※以下、リフォーム会社に取材した内容です

①「なるべくコストを抑えてほしい」

リビングやキッチンなど間取りを変更する大型のリフォームの場合、リフォームした後の暮らしが良くなると多くの方が思うでしょう。ですが、リフォームに対する思いとは相反して、お客さまは「コストをなるべく抑えてほしい」と言います。

その気持ち、よく分かります。

キッチンやお風呂といった設備のグレードを下げるとコストを抑えることができるので、リフォーム会社はグレードを下げる提案を行います。コストは抑えられたものの、工事が終わった後に「やっぱりグレードの良いものにしておけば良かった」という後悔をするお客さまが多いです。

▼グレードやオプションについてはコチラを参考に

一度リフォームすると、その後何度も同じ場所をリフォームするということはありません。キッチンやお風呂なども一度取り替えたら30年は使用するでしょう。そう考えるとコストを抑えるためにグレードを下げるのが本当に良いかどうか考える必要があります。考えていた予算より多くかかったとしても、せっかく夢見ているリフォームなら、納得のいく設備商品を選ぶ方が賢明です。

▲TOTO「サザナ」。壁のパネルや窓、棚、手すりなどはオプション

どうしてもコストを抑えたいのであれば、優先順位をつけましょう。例えば、広いお風呂を希望していたけれどサイズを小さくする、鏡が必要なければナシにする、浴室乾燥機や保温性のある床や浴槽、手すりといった設備の仕様を見直すなど、自分にとって必要なものとそうでないものを分類していくと、グレードを下げずにコストを抑えることができます。リフォームチェックシートを活用して、優先順位をつけましょう。

▼リフォームチェックシートはコチラ

 

②「収納をたくさん作りたい」

「とにかく収納をたくさん作ってください」と言うお客さまが多いですが、特にマンションの玄関をリフォームする場合は注意が必要です。大きな収納がほしくて、床から天井まであるトールタイプの収納を選ぶことがあります。ですが、玄関の三和土(たたき)の広さは変わらないのに、トールタイプの収納をつけるとリフォーム後に「圧迫感がすごい」と言われることがあります。

▲トールタイプの玄関収納例(永大産業HPより)

しかもリフォーム前はカウンタータイプの靴箱だった場合、カウンターの上に鍵などを置けたのに、それもなくなり、置き場所に困るということになります。

▲カウンタータイプの靴箱例

収納量を確保したいという気持ちは分かりますが、収納は大きければ良いというものでもありません。収納したいものと量を割り出し、どんな収納がほしいかをしっかり計画することが大事です。

▼使い勝手の良い収納のつくり方コラムはコチラ

③「全部お任せします」

「お任せするので、何でも良いからここに棚をつけておいて」とお客さまに言われ、棚をドアの色に合わせて塗って設置しました。ですが、リフォーム後に「この色になったの?」とお客さまは不満に思われました。

施工会社はお客さまが気に入るだろうと思って考え、施工してくれますが、「施工会社が良いと思うもの」と「お客さまが良いと思うもの」が同じとは限りません。感覚は人それぞれです。

また、リフォームでは決めることがたくさんあり、キッチンやお風呂といった設備はしっかり選ぶけれど、棚や照明やスイッチ、巾木などは施工会社にお任せする傾向があります。ここで注意したいことは、「お任せする」と言ったのなら、それはお客さまの責任になってしまうので、イメージと違う仕上がりだったとしても受け入れなくてはなりません。なので、時間がなかったり、面倒な場合でも施工会社任せにせず、自分で納得したものを依頼することをおすすめします。

コストはなるべくかからない方が良いし、収納がたくさんほしい気持ちも分かります。リフォームは選んだり決めたりすることの繰り返しなので、つい「お任せします」と言いたくなる気持ちも分かります。ですが、安易に言ってしまうと、リフォーム後に後悔することになるかもしれません。

ぜひ、このHPのリフォーム事例を参考にしていただき、しっかりと自分のリフォームに向き合い、「リフォームして良かった!」と思っていただければと願っています。

▼壁紙をリフォームする際の意外な落とし穴とは?はコチラ

▼節水トイレのリフォームを楽しみにしていたけど…はコチラ

 

このHPでは、信頼できる広島のリフォーム会社のご紹介もしています。

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この記事の監修

平原 充明

HIROSHIMA REFORM 編集長。インテリアコーディネーター、住空間収納プランナーの資格を保有。広島リフォーム相談カウンターの運営も行う。

平原 充明 イメージ

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