リフォームの知識
不動産会社が紹介するリフォーム会社の注意点とは?
中古住宅を購入してリノベーションしようと思っている方は、まず物件探しをするために不動産会社に相談をするでしょう。
良い物件が見つかると、リフォーム会社を決めていない場合、不動産会社からリフォーム会社を紹介されることがほとんどです。
ですが、この時、注意すべき点があるので、失敗しないための対策をご案内致します。
- 目次
- 気に入った物件に出合うと、すぐに契約を迫られる
- 不動産会社から紹介されたリフォーム会社では、理想のリノベーションが出来ないかも?
- 物件探しと並行してリフォーム会社に相談するのがおすすめ!
- まとめ
気に入った物件に出合うと、すぐに契約を迫られる
▲施工:株式会社ハートフルハウス
ご自身でWEBサイトを使って調べることもできますが、物件の案内をしてもらう際には必ず不動産会社に相談をすることになります。
いくつか物件を見て回るうち、気になる物件に出合った場合、不動産会社からはすぐの契約を迫られます。
「他のお客さまも検討している可能性があります。1週間であれば他から引き合いがあっても待ってもらうので、この間に契約するかしないかを決めて下さい」と。
こうなるとすぐに決断をする必要が出てきます。しかし、物件価格は分かっても自分が考えている予算内でリノベーションできるかが分かりません。
これでは契約を迷ってしまいます。
そこで、早く契約をしてほしい不動産会社は、付き合いのあるリフォーム会社を紹介し、すぐにリノベーション費用の見積りを出してもらう段取りを組みます。
リフォーム会社は素早く対応し、見積もりを提示します。
これで、物件とリノベーションの費用が揃い、トータルのコストがわかり、契約をするかどうか1週間以内に返事をする条件が揃いました。
不動産会社から紹介されたリフォーム会社では、理想のリノベーションが出来ないかも?
お客さまの立場としては、期限内にトータルでかかる費用が分かるので、決断する材料が揃ったような印象があります。
ですが、すぐに作成したリノベーションの見積り。不備やカラクリがあることが多いので注意が必要です。
まずはリフォーム会社の見積りをチェックしましょう。
お客さまが求める内容になっていない可能性があります。設備機器のグレード、間取り、デザイン、使い勝手などをしっかりチェックし、自分の希望に沿っているか確認することが大切です。
自分の希望通りになっていれば良いですが、なっていない場合あります。理由は2つ。
- 1・見積もりを作成する時間が短すぎるため
- 2・不動産会社に忖度して見積りを作成するため
1について
お客さまの要望を把握し、現地調査をした上で見積りを作成するのが一般的です。
しかし、1週間しか時間がありません。仮に日曜日に見積り依頼があったとして、良く土曜日までに見積り提出をするとしましょう。
現地を訪問できるのが木曜日だったとすれば、見積りを作るのは1日しかありません。お客さまの要望を叶えようとすると、しっかりと考えて見積りを作る必要がありますが、その時間がないので、中途半端な見積りが提示されることになります。
2について
不動産会社としては、お客さまが物件の契約をしてくれることが重要です。
契約でポイントとなるのが、お客さまが住宅ローンを組むことができるか?という点です。
住宅ローンが組めないと物件を売ることもできないからです。
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、リノベーション費用も住宅ローンに組み入れることが可能です。
金利の高いリフォームローンに比べ、お客さまにとって大きなメリットがあります。
不動産会社は、契約を成立させることが最も重要です。リノベーションの中身は大切ではありません。
物件費用とリノベーション費用の合計が、住宅ローンの通る予算内に収まればいいのです。
お客さまの要望を全て反映させると、リノベーションの予算がオーバーすることがあります。
そこで、リフォーム会社にはリノベーションの予算がオーバーしないことを、暗黙の内に求めるのです。
リフォーム会社としても、不動産会社から紹介をしてもらうことで仕事が成立します。そのため、不動産会社の意図を組んで、見積りを作成することになります。
見積りが出てきたものの、自分の希望があまり反映されていない。そのような中、不動産会社からは物件の契約をするかを迫られることになります。
つまり、不動産会社から紹介されるリフォーム会社では、理想のリノベーションを実現しにくいと言えます。
ではどうするのが良いのでしょうか?
物件探しと並行してリフォーム会社に相談するのがおすすめ!
気になる中古物件が見つかってから、リフォーム会社を紹介されたとしてもやはり時間が短すぎます。
どんなリフォームをしたいかを事前にイメージしておき、物件を探す前に対応してくれる会社に相談をしておくと良いでしょう。
リフォーム会社には物件探しの進捗状況を随時報告しておき、気になる物件に出合ったら、一緒に同行してもらい、見積もりを作成してもらいましょう。
お客さまのことを理解してくれているリフォーム会社なら、予算のことを考慮した上で希望に沿ったリフォームプランを提出してくれるでしょう。
もしくは、建物の状態の悪さを感じた場合、購入しない方が良いとアドバイスをしてくれるでしょう。
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今回ご紹介した中古物件探しとリフォーム会社探しの流れは、現在発売中の『HIROSHIMA REFORM2020』でもご紹介しております。
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まとめ
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、不動産会社から紹介されたリフォーム会社では理想のリノベーションができない可能性があります。
理由は不動産会社に忖度し、住宅ローンが通ることを意識し、予算オーバーしないリフォーム費用を提出するだけで、お客さまの希望を第一に考えたリフォームは提案しないからです。
また、気になる物件が見つかってからリフォームの準備をするのは、時間が短すぎます。
そこで、物件探しは不動産会社、リノベーションはリフォーム会社に相談するといった形で、並行して行うことが良いやり方です。
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