生活動線が考え抜かれた住まい

広島市内で行われたフルリフォームの事例をご紹介します。

家を建てた頃は子育て真っ最中だったというSさま。1階は子育てしやすい間取り、2階は就寝場所というお住まいでした。それから数十年が経過し、子育てもひと段落すると、間取りの使いづらさが気になるように。ちょうどご夫婦ともに退職時期がそう遠くない将来に近づいてきたこともあり、リフォームを決断されました。

大きなポイントは、将来的には2階を使わずに1階だけで生活ができること、さらに夫婦2人にとって使いやすい間取りにすることでした。以前の住まいは、玄関を入ってすぐの東側に和室、一番奥の西側にキッチンという配置で、和室が一番日当たりが良い空間でした。ところが、この和室は衣類等を置く納戸のようになっており、せっかくの日当たりを全く活かせていなかったそうです。そこで今回のリフォームでは、キッチンを東側へ移動。日差しが注ぐ快適なキッチンになったのはもちろん、玄関からの距離が近くなったため、食料品等を持ち込む際の負担も軽くなりました。また、将来への備えとして、西側に寝室用の和室も確保しました。

共働きのSさまご夫婦にとっては、住まいが機能的であることも大事なポイントでした。仕事から帰宅後は2階の寝室で着替えをしていましたが、2階に上がるのが段々億劫になり、つい上着等をリビングに置いてしまい、散らかりがちだったそうです。今回のリフォームでは、この帰宅時の動線を快適にすることを計画し、玄関から直線上に洗面脱衣室と収納量のあるウォークインクローゼットを設置。手を洗い、仕事着から室内着に着替えた後、リビングとキッチンへ移動するという、帰宅時の動きに合わせた機能的な動線をつくりました。余計な物を持ち込まないので、いつもリビングをスッキリした状態に保てるようになったそうです。

【主な内部仕上げ】玄関収納・ソフトアート（WOODONE）/浴室・STORY MS1616（トクラス）/LDK床材・無垢フローリング ピノアース（WOODONE）/壁面収納・MiSEL（DAIKEN）/キッチン・Berry ステップ対面（トクラス）/和室畳・ZIPANGここち和座 敷き込みタイプ 彩園（DAIKEN）/洗面化粧台・EPOCH（トクラス）