リフォーム・リノベーション事例

築150年の納屋再生プロジェクト

落ち着いた色合いの「いぶし瓦」が白く塗装した壁に映える風格のある姿。

ご先祖は代々この地の庄屋だったというNさま。約150年前、長屋門に続く瓦葺きの立派な納屋が完成した際は、周辺にはまだ瓦葺きの建物がなく珍しかったため、近隣の人たちがお弁当を持って納屋の見学に来たというエピソードが残されているそうです。

しかし瓦葺きだったのは納屋のみ。ご先祖は、母屋は藁葺きのまま、米や農具、農耕牛馬のための納屋だけを瓦葺きにしたのです。「いかに当時の米作りが大事にされていたかということを物語りますよね」とNさま。長い年月を経て傷みが激しかったものの「壊したら二度と同じものを造ることはできない。こんな建物があったという歴史を子どもや孫の代まで残さなくては」との思いから、以前母屋のリフォームを依頼した「山根木材」に相談しました。

木造建築を専門にする同社でも、これほどの古い建物の保存・再生は大変な取り組みでした。瓦を撤去するだけでも荷重を失ったはずみでバラバラになりそうなほど、老朽化による倒壊の危険があったため、ベルトで固定し建物のバランスを保ちながら慎重にジャッキアップし、鉄筋入りの基礎工事と、再利用が困難な柱の差し替え等が進められました。傷んでいた梁の部分は接ぎ木で補強し、耐震用の筋交いも追加して建物の耐震性と耐久性を確保しました。また内部は、かつては牛小屋だったスペースをピットスペースとしても使用できるガレージにする等、現代の暮らしに合わせて再生。同社のトップクラスのスタッフが集結した特別チームによって、新旧が調和する、建設当時の堂々たる姿が現代に蘇りました。

【主な内部仕上げ】[屋根]三州瓦 いぶし瓦葺き仕上げ [外壁]モルタル下地+漆喰調塗装仕上[長屋門]観音開き木製門戸:国産杉(赤身)鋳物金物一式
[構造柱]杉[上小柱]国産ケヤキ[土台]国産栗材

図面

BEFORE

BRFORE

AFTER

AFTER

施工会社

山根木材リモデリング(株)

単に新しくするリフォームではなく、「木のぬくもりとやさしさ」、「家族の会話が弾むLDK」など 年齢や家族構成、ライフスタイルに応じた木のある暮らしを提案。 「木+新発想」をコンセプトに、既存の使い方にとらわれない組み合わせを行い、木の魅力を創造しています。

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