- A:広い玄関は客用で、家族は隣の玄関から出入りしていました。
- B:建具で細かく仕切られた部屋が並んでいました。
- C:客用玄関から広縁に続く扉はほとんど使われていませんでした。
- D:外部からも出入りできるトイレは段差があり危険でした。
リフォーム・リノベーション事例
ロフトと薪ストーブで彩る古民家|福山市-築100年
福山市で行われた古民家リフォーム事例をご紹介します。
【リフォームのきっかけ】
曽祖父が移築して建てた母屋は、母がキッチンなど一部を使うだけで、使わない部屋はネズミが走り回るような状態でした。今後について検討し、リフォームして私たちのセカンドライフの住まいにすることにしました。
【リフォームストーリー】
ご主人のひいお祖父さまが移築して建てた、躯体の時代は江戸末期の可能性もあるという古い母屋。今は、離れに寝起きするお母さまがキッチンを使う程度で、ほとんどの部屋が使われていませんでした。
高齢のお母さまが心配なこともあり、県外から帰郷したKさまご夫妻は、母屋を今後どうするかを検討。取り壊すにも相当の費用がかかることがわかり、リフォームして住み継ぐ決意をしました。リフォーム会社を探す中で出会ったのが、古民家再生の実績が豊富なコープハウジングひろしま。担当者の人柄にも惹かれ、依頼を決めまし た。
希望したのは、残せる梁や柱を現しにすること。和室は仏間だけを残し、広いLDKと寝室、多目的に使える作業部屋に間取りを変えること。断熱性能を上げることなどに加えて、いくつかの遊び心とこだわりをプラス。小屋裏部屋をロフトに変え、憧れの薪ストーブを設置。
さらにご主人の希望で桂離宮をイメージした市松模様のデザインをクロスで取り入れました。工事では、リフォーム箇所の床や壁を撤去して、構造材の状態を確認。差し替えや補強を施した上で、床、壁、天井に断熱材を加えながら間取りを再構築。
ご夫妻が1本1本確認して現しにすることに決めた柱や梁は、ホゾ穴などを埋めてきれいに塗装しました。こだわりを実現して快適に生まれ変わった家で、薪ストーブに火入れする冬を心待ちにしています。
仕様・設備
- LDK・ロフト床
- 杉無垢材
- 和室扉
- 造作
- 階段
- 収納階段(タハラ)
- 薪ストーブ
- LOGI(HETA)
- トイレ
- ピュアレストQR+ウォシュレットS(TOTO)
- キッチン
- ミッテ(TOTO)
- サッシ
- サーモスL Low-E複層ガラス(LIXIL)
図面
BEFORE
AFTER
- ①:2つの玄関の間にあった壁をなくして土間で繋げ、不要な出入り口は塞ぎました。
- ②:和室3部屋、DKと広縁の一部を取り込んでLDKに変え、小屋裏部屋をロフトにしました。
- ③:玄関から広縁に繋がる扉を壁に変え、薪ストーブを設置しました。
- ④:押入れと物入れをトイレと洗面台に変えて、LDKや寝室から行き来しやすくしました。
施工会社
コープハウジングひろしま(株)
生協ひろしまが平成7年に設立したコープハウジングひろしま。 「安全で健康に生活できること」をモットーに、やさしさや思いやりの思想を反映したリフォーム会社です。 住まいの情報をトータルに発信するショールーム「YUTOROGI」が好評です。